「踊る女達」モーリス・マリノー

こんにちは。
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夏の美術館は、とってもにぎやかface15
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市民時報で週一回連載している
「飛驒高山美術館所蔵 至宝のコレクション
~アール・ヌーヴォーとアール・デコに出会う~」


今回は、ご紹介するのは・・・

モーリス・マリノー
大杯「踊る女たち」


「踊る女達」モーリス・マリノー


1920年(H43.7×W23.6×D23.5cm)


モーリス・マリノ(1882-1960)はフランス、トロイ出身の画家です。

1903年に設立されたサロン・ドートンヌ展に出品し、アンリ・マティスらとともに鮮やかな色彩と激しいタッチを特徴とする『野獣派(フォービズム)』の画家と称されました。



マリノがガラスの世界に入ったのは、1911年、友人のガラス工場を訪れたことがきっかけです。

マリノは灼熱に熔けたガラスが職人の手によって加工されていく、そのすべてに魅了され、自ら道具を手にして制作することを決意しました。



「踊る女たち」は初期の代表作です。平面的で簡潔な描写、フォーヴィズムらしい鮮やかな色彩が生き生きと踊る女たちを表します。

キャンバスをガラスに置き換えてエナメル彩を使って対象を描くという画家らしい作品です。

一方、素地のガラスの内部には無数のひび割れや大小の気泡が入っています。

マリノは従来ガラスにとって欠陥とされるひびや気泡さえも装飾の一部として意図的に挿入し、それによってガラスそのものの存在感を強くきわだたせています。



こうして、マリノはガラス工芸の常識とらわれない手法で、素材と形と装飾が三位一体になった独創的なガラスを生み出していき、芸術家として絵画以上の才能を花開かせました。



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ほかにも、モーリス・マリノーの作品を展示しています。
どれも魅力的な作品です。
ぜひ、お近くでご覧ください。
お待ちしています!
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